革について
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コンビネーション鞣し
3種またはそれ以上の鞣剤の併用による鞣しのことを、コンビネーション鞣しまたは複合鞣しとも云います。
例えばクロム鞣し(前鞣し)後、植物タンニン剤等で再鞣しすることにより単独鞣しでは得られない、多様な鞣し効果を得る利点があります。
多様な革製品を求める市場の要求に対応するため、この種の鞣し処方の重要性が増してきています。
合成鞣剤は、第一次大戦頃から植物タンニンへの代替、または補充材料として、主として芳香族化合物の縮合物が開発されました。しかし、その独自の鞣し効果は、更に新しいタイプの合成材料による、鞣し効果への期待を生み、現在では、非常に広範囲な化学構造を持つ多数の物質群を包含しています。
これらの鞣剤は、単独で使用することは殆どなく、主としてクロム鞣しの再鞣しまたは複合鞣しの材料として使用されています。
参考文献
- 総合皮革化学
- 発行者:日本皮革技術協会
- 基礎皮革化学
- 発行者:日本皮革技術協会