革について
- 革について
- 革の種類や特徴
- 外観・効果
外観・効果
- エナメル仕上げ
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上塗りに膜厚のポリウレタン樹脂を使用したプラスチック感の強い仕上げです。
通常は銀面の損傷を隠し、仕上げ膜の付着性を向上させるためにバフを行います。
エナメルウレタン塗装は、完全換気装置を備え、ほこり、ごみ等が革表面に付着しないように密閉された部屋で行い、乾燥も同じ処置を施された部屋で、革を水平にして行わなければなりません。
- オイル仕上げ(プルアップ)
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革表面にオイル感を持たせます。
革を折り曲げたり、表面に圧力をかけた後に色の差が生じます。このタイプの革は、下地の調整から仕上げに至る過程でオイル(プルアップ)感を生じるように処理されています。
- アドバン仕上げ
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通常のラッカー上塗りを行った後に、黒色または濃色で厚めのラッカー上塗りまたはW/Oエマルジョンラッカー(ベール塗装)を塗布します。塗装表面を研磨してベール塗装を除去し、不規則に変化する色調の濃淡をつけて立体感を強調する仕上げです。
- アンティーク仕上げ
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スムース、もみ、空打ち、型押し革の銀面に布切れ等を用い、染料液を不規則な模様に塗布し、革に古風な雰囲気を付与する仕上げです。
- プリント仕上げ
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革の表面に各色、各様の模様付けを行う仕上げ方法で、プリントロール法、捺染法、転写フィルム法があります。
- メタリック仕上げ
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革の表面に金属の光沢感を表現する仕上げ法で、次のような方法があります。
①アルミニウム、ブロンズ粉をラッカー液中に混入して塗布する。
②アルミニウムを真空蒸着した合成樹脂フィルムの転写箔を下塗りした革表面に圧着転写する。
③上記フィルムを革の表面にラミネートする等です。
参考文献
- 総合皮革化学
- 発行者:日本皮革技術協会
- 基礎皮革化学
- 発行者:日本皮革技術協会